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上流階級のお嬢様、ローズ・デウィット・ブケーター。
彼女には、不沈のモリーさながらの、武勇伝が多々ありました。
『タイタニック』は
1997年に作られた、アメリカ映画です。
監督は、ジェームズ・キャメロン。
出演は、レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、デヴィッド・ワーナー、キャシー・ベイツ、フランシス・フィッシャーほか。
音楽は、ジェームズ・ホーナーです。
不沈のモリーとは、実在した人物マーガレット・ブラウンのこと。
タイタニック号の一等船客であり、才知に長け、肝の据わった女性です。
けれども、上流階級のご婦人方は成り上がりと、見下したような態度を取ります。
史実に残るマーガレット・ブラウンは、沈没のとき、救命ボートに乗り、難を逃れたあと、リーダーシップを発揮して、生存者を探しだすために尽力しました。
母親と訣別する、ローズ
女性と子供が優先の、救命ボート。
ローズは、母ルースやモリーたちと一緒に、早めにタイタニック号を離れられる立場にありました。
ローズの婚約者キャルから、罠に掛けられたジャックは、警備責任者の部屋に捕らえられています。
ボート・デッキで順番を待つ、一等船客。
ルースとキャルの人としての品性が、あまりにも低いことに、愛想を尽かしたローズ。
キッパリと別れを告げました。
もしもこのとき、ローズが救命ボートに乗っていたら、ジャックはタイタニック号と一緒に、沈んでいたでしょう。
ジャックに救われたローズは、ニューヨークで自由の女神を見上げました。
ジャックを、タイタニック号の船底に近い、警備責任者の部屋から自由にしたのは、ローズでした。
逃げる人とは、逆方向へ急ぐローズ
船体の軋む音が止まらない。
照明が今にも落ちそうな、切迫した状況。
これは私の想像ですが・・・。
ローズは感電についても、何らかの知識を持っていたのでは、ないでしょうか?
浸水しているフロアで、照明器具から何から、バチバチしています。
ローズが、博識で聡明であることは、序盤から描写されていました。
身の危険を感じる要素は、尋常じゃありません。
勇猛果敢に進む、ローズ
電源が落ちて、真っ暗闇になったとき。
それでも前を向く、彼女の表情は凛として、とても美しいのです。
非常用の万能斧を掲げて、あれほど絵になるお嬢様なんて、そうそう居ません。
罠に掛かったジャックが、ラブジョイに連行されて、あの状況に陥る羽目になったのですが・・・。
たしかに、失錯や誤解も、重なりました。
けれども、あのときローズが来なければ、ジャックの命運は尽きていたと思います。
斧なんて持ったことないローズに、試しに違うところを叩かせるジャック。
一連のリアクションも最高でした。
信頼してるね。愛だね。