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麻生祐未さん演じる、森田珠美が素敵な人なんです。
お茶目で、ほがらかで、賢くて。
彼女のように大切に思う人をサポートできたら、相手も自分も幸せだろうな。
森田珠美は、ジンとヒデのお母さん。
彼女の夫、誠一さんは優秀な外科医です。
患者さんの人生に寄り添う覚悟を持っていて。
子供たちには「世の中に必要とされる仕事に就いてほし」いと願っています。
兄のジンは「好きな音楽で生きていきたい」と、家を出てしまいました。
弟のヒデは、進むべき道と夢中になれることとの狭間で、悩んで迷って。
楽しそうと苦しそうとを、行ったり来たり。
そんな家族を明るく、優しくサポートする珠美さん。
憧れてしまうほど素敵です。
A5ランクのお肉や、明星のシーンも好きだけど。
ほんわかとした気分になれる、私まで嬉しくなっちゃう場面が、序盤のこちら。
「産まれてくれて、ありがとっ。ふふ」
ヒデは浪人して、予備校に通っています。
全国模試の結果も、今一つ。
彼は思いきって、母に打ち明けました。
「医学部は難しいかもしれない」と。
「予備校の友達で、歯科大志望のヤツが」いることを。
「歯医者さんも、いいわよね~」
のほほんと答える珠美さん。
お父さんが心臓外科医だから。
ヒデは、医大に行かなくちゃ!って思い込んでたんでしょうね。
彼は、ずっと悩んでたんだろうな。
「ほら、お母さんって昔から、この辺の歯が全部悪いでしょ?」
こう続ける珠美さん。
ヒデは初耳だったようですね。
私の勝手な想像だけど、珠美さんったら「全部悪い」はオーバーなんじゃないかしら。
それまで言いにくいこと、つらそうに話してたヒデ。
緊張がほぐれたみたい、私までホッとしてしまう。
彼を演じる、菅田将暉さんも素晴らしいんです。
「あっ、産んでよかったわよ。産まれてくれて、ありがとっ。ふふっ」
笑い話に変えようとして、変えられなかった珠美さん。
続けざまに素早く、こう言いました。
このときの、ヒデの表情が忘れられません。
真顔になってたんだけど、それが微笑に変わってく。
優しい二人が取り交わす、優しさに溢れた会話を見てると、なんとも安らぐんです。
珠美さんの、最後のひと押しと、誠一さんへのフォローも完璧だったなあ。
ほんわかしていて、気持ちをわかってくれる人に憧れます。
大切な人を、信じる、見守る。
そうすることで、みんなの願いが叶うかもしれない。
そんな希望を抱いてしまいました。
『キセキーあの日のソビトー』は
2017年に公開された、日本映画です。
【監督】兼重淳
【脚本】斉藤ひろし
【出演】松坂桃李、菅田将暉、麻生祐未、小林薫、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、早織ほか。
ジンが真っ向から、ぶつかりまくるんです。
それを見てるから、ヒデは迷いながらも伸び伸びと進んでいけるのかもしれませんね。
森田家は三人きょうだい。
お姉さんは、どんな道を選んだのかな。