映画【不便な便利屋 2016 初雪】秋の北海道の美しさたるや寒さも忘れてしまいます

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秋の北海道も、絶景です。
ドラマの主なロケ地は、北海道赤平市。

映し出される風景や、生きとし生けるものの美しさが、伝わってくるような・・・。
そんな気持ちになりました。

『不便な便利屋 2016 初雪』は

2016年に放送された、テレビドラマです。
監督は、鈴井貴之。
出演は、岡田将生、遠藤憲一、鈴木浩介、飯豊まりえ、森山栄治、田中要次、森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真ほか。

脚本も、鈴井貴之。
音楽は、吉俣良。
オープニングテーマは、ストレイテナーの『The Place Has No Name』。
エンディングテーマは、スピッツの『雪風』。

2015年春に放送された、連続テレビドラマ『不便な便利屋』の続編です。

2016年秋。脚本家の竹山純は、失恋のショックで自暴自棄になっていました。

北海道の名も無き町では、町おこしのためのショートフィルムを制作することに。
脚本を依頼された彼は、再び町を訪れます。

ヒロインに抜擢された、看護師の桐谷梢は、別れた彼女に瓜二つで・・・。

建造物の声が、聞こえるようでした。

想像力が豊かすぎる主人公、竹山純。
なんでもないことを大騒ぎに発展させる才能を持つ彼の周辺は、いつも賑やかです。

やっぱり今回も大騒動になりますが、聞こえてくるのは彼らの声だけではありませんでした。

建造物の声が聞こえてくるような、印象的なシーンが、心に強く残ります。

私は、まだ赤平市を訪れたことが、残念ながらありません。
確証がないので、間違っていたら、ごめんなさい。

おそらく立坑やぐらと呼ばれる、赤平市のシンボル的建造物ではないかと思うのですが・・・。

松井さんが「スカイツリーより深い」と、純くんに話していた場面。

松井さんの言葉が、ことさら心に響きます。

「ほら みてごらんよ ここ。
思うようにならなかった 過去の遺産だ。」

私は、この言葉を聞いて、自分の心に閉じ込めた筈の「思うようにならなかった過去」が、見えてくるような錯覚を起こしました。

話しているのは松井さんなのですが、あの建造物が語りかけているように、感じられるのです。

・・・ジーンとくる場面なんですが、終始ふざけている純くん。
(顔がフザケているだけ、なのかも知れませんが・・・)

松井さんでなくても、真顔で注意したくなります。が。
もしかしたら。
純くんを通して、鈴井監督が照れ隠しでフザケてるのかな?と、思ったりもしました。

この、一連のシーンは、忘れられません。

色使いも、絶妙だと思うのです。

この作品は、三原色の使い方も粋なんです。

純くんが、青色。
バツさんが、赤色。
松井さんが、黄色。
なんですが、ミスリードが秀逸だと思います。

マスターが、たまにバナナ巻いてて、しかも似合ってるのは反則です。
服装などのワンポイントに、色を使ってる人もいて、オシャレなのかヒントなのか、巧みだなあ。

梢の小物の色使いや、元カノあずさの服装も、そうですね。
コズには途中まで、全く気が付きませんでした。
巧いなあ。

お馴染みのゲストも、華を添えてます。

バスの運転手さんは、頭も〆も、ほっこり気分にしてくれました。
小森巡査は、いつも通り親切です。
スターダックスさんの、聞き間違いには大爆笑。
一本松さんの、ネイティブな北海道弁講座は、面白いし参考になりました。
監督さんが、あの場面で登場して驚いたんですが、安定の恩着せがましさでしたね。

ショートフィルム制作スタッフさんの、体を張った全力のコケ、からの流れるようなコント、お見事でした。