映画【舟を編む】辞書を編さんする編集者たちの一途な姿に引き込まれます


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「広辞苑が、10年ぶりに改訂された」というニュースを見ました。
辞書にまつわる話を見聞きするたびに、必ずと言っていいほど、この作品が脳裏に浮かびます。

『舟を編む』の、あらすじ。

玄武書房では、新しい辞書の出版計画が進行中です。
一方、辞書一筋のベテラン編集者荒木は、まもなく定年退職することに。
辞書監修の*松本先生”は、荒木を引き留めたいのですが、社内で後任探しが始まります。

人選は難航。
荒木の部下西岡は、他部署で変人と噂されてる馬締光也の情報をキャッチしました。

馬締は、荒木の出したある言葉に関する、質問にクリア
辞書編集部の一員となり、大渡海(だいとかい)の編纂(へんさん)に、携わることになるのですが……。

言葉の海は、荒海でした。

出版社が登場する作品は、少なくありませんね。
けれども、辞書がメインテーマの映画は、今まで観たことないんじゃないかと思います。

「難解そうだし、楽しめるかな……」と、少し不安だったんですが、とても興味深い作品です。

辞書をつくるためには、人海戦術も必要なのでは?

これまで謎に包まれていたといっても過言ではない、辞書へんさん
つくっている人々の裏側というか日常は、思った以上にドラマチックでした。

登場人物たちの奮闘する姿にも、自然と引き込まれてしまいます。

語釈シーンに、あっぷあっぷ?

言葉意味が、カチッと合わさる場面では、難しいパズルが解けたような、爽快感があるんです。

反対に。
全くうまくいかなくて、息も絶え絶え、苦しくなるようなシーンもありました。
海に例えるなら、まさしく荒海です。

大海原の、はるか彼方をめざすような『舟を編む』。

どうやって辞書をつくっているのか、今まであんまり考えたことはありませんでした。
普段何気なく使っている言葉ですが、奥が深くて、どんどん興味を引かれます。

辞書大渡海には、どんな言葉が載っているのか……。
存在しないけど、読んでみたくなる。
そんな気持ちになる映画でした。

はろこ

たとえば「右、とは何ですか?」
確かに、左利きの人にとって、お箸を持つ方じゃないですね。
彼らの答えは、絶妙でした。
私は、思っていることを相手に伝えるのがヘタなので、困ったときには辞書を引くんですが……。
「おおっ、こんな表現があるんだ!」
目からウロコが落ちまくります。


『舟を編む』は、2013年に公開された、日本映画です。

【出演】松田龍平、加藤剛、小林薫、オダギリジョー、伊佐山ひろ子、黒木華、池脇千鶴、宮崎あおい、渡辺美佐子ほか。

【監督】石井裕也
【原作】三浦しをん
【脚本】渡辺謙作