映画【ボーン・アイデンティティー】その後のアクションシーンに影響を与えたとされるスパイ映画の傑作

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『ボーン・アイデンティティー』とは?

2週間より前のことを、何一つ覚えてない主人公マット・デイモンが演じた、スリリングなアクション映画です。

2002年の『ボーン・アイデンティティー』から、2016年の『ジェイソン・ボーン』まで、続いておりますね。
(シリーズ第6作の噂も、ちらほら聞かれてワクワクしちゃいます。)

自分が何者なのか分からない主人公の物語なので、何を書いてもネタバレになりそうです。

そこで。
気になるセリフを書き出すことにしました。

「こんなことは、もう、ごめんだ」

主人公ジェイソン・ボーンが、彼を追うある組織の人物に言ったセリフです。

このときの表情が、ほんとうに苦しそうで。
言葉の重みに、何ともやりきれない心情に、観てる私まで打ちのめされそうになります。

「I don’t want to do this anymore.」
「こんなことは、もう、ごめんだ」

「俺は一匹狼だ。お前と同じさ」

こちらは、プロフェッサーと呼ばれている人が言いました。
彼も、ボーンを追う側の人間です。

この場面のセリフを聞いてから、プロフェッサーの初登場シーンを思うと、やっぱり心が痛くなります。

「I work alone, like you. We always work alone.」
「俺は一匹狼だ。お前と同じさ」

「見ろよ。これが俺たちの末路だ」

もうひとつ、プロフェッサーのセリフを。

「Look at this. Look at what they make you give.」
「見ろよ。これが俺たちの末路だ」

私の思い込みかも知れませんが・・・。
このセリフを聞いて、ボーンは腹をくくったんじゃないかなあ。

メリハリが絶妙なんです。

気になるセリフをピックアップしてみましたが、なんだか全部シリアスですね。

記憶を失ったボーンは、いらだったり不安を感じたり、苦悩します。
そこへ、訳がわからないまま襲いかかられるんですが、反射的に撃退する思いきりの良さが素晴らしい。
めっちゃ強いんです。

しかも。
何でこんなこと出来るのか、自分でも分からない、という感じにも見えるボーン。
とまどってるような困惑してるような、そのギャップもすごく魅力的。

アクションシーンが引き合いに出されるのも納得してしまいます。
「次にどう出てくるか」全く読めないし。
殺気を感じさせる度合いっていうんでしょうかね、ゼロと100%マックスとの落差が半端ないんです。

自分自身を見つめ直すかのような深いテーマを持ちながら、キレッキレのアクションだったり、ちょっとしたユーモアだったりをあわせ持つ
メリハリも絶妙なサスペンス・アクションなのです。

『ボーン・アイデンティティー』は

2002年に作られた、アメリカ映画です。
監督は、ダグ・リーマン。
出演は、マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、クライヴ・オーウェン、ブライアン・コックス、アドウェール・アキノエ・アグバエ、ガブリエル・マン、ウォルトン・ゴギンズ、ジョシュ・ハミルトン、ジュリア・スタイルズ、オルソ・マリア・グェリニ、ティム・ダットンほか。

原作は、ロバート・ラドラムの『暗殺者』。
脚本は、トニー・ギルロイ、ウィリアム・ブレイク・ヘロン。
音楽は、ジョン・パウエルです。

「俺は言ったよな?仕事は1人でやる、って」
これは『レイン・フォール/雨の牙』の主人公のセリフです。彼は、こんなことも言ってましたね。
「もう、うんざりだ」
ほれぼれするアクションで、決め所を逃さない。
ジョン・レインもジェイソン・ボーンも本当にカッコイイんですが、悲哀や危険と背中合わせだからこそ、なのかもしれませんね。