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『最高の人生の見つけ方』は、名言の宝庫のような映画だと思います。
人生最悪の出来事を、最高の日々を過ごすきっかけにする主人公たち。
ことにジャック・ニコルソンが、荒ぶったり、しょんぼりしたり、にっこりしたり。
登場人物のセリフを自分の言葉にしているよう。
どれも好ましく感じられるんです。
『最高の人生の見つけ方』の、あらすじ。
クイズが大好きな、家族思いの自動車整備士。
世界一希少なコーヒーを愛する、我が道を行くタイプの実業家。
カーターとエドワードは、ほとんど共通点がありません。
何事もなければ、出会うことなく生涯を終えたでしょう。
「いい出会いとは、言いがたい。」
見ず知らずの他人だった二人が、病室のベッドで隣り合わせになり、ついには世界を旅する仲に。
スカイダイビング、マスタングの運転……。
各々が、やりたいことを書き出した棺おけリスト。
達成していくうち、それぞれのやりたいことはふたりでやり遂げたいことになります。
時には、ヤンチャな少年のように。
時には、年相応の思慮深さで。
どんなコーディネーターも敵わない、夢のようなツアーです。
やがて訪れる、最期の眠り。
彼らの最後の時間とは……?
おもなキャストは、こちら。(役名:俳優名)
エドワード・コール:ジャック・ニコルソン
カーター・チェンバーズ:モーガン・フリーマン
トーマス:ショーン・ヘイズ
ホリンズ医師:ロブ・モロー
バージニア・チェンバーズ:ビヴァリー・トッド
ロジャー・チェンバーズ:アルフォンソ・フリーマン
エドワード
エドワード・コールは、一代で財を成した、すご腕の実業家です。
いくつもの事業を成功させてきました。
コール・グループは、7年で15の病院を経営し、全院が最高水準の医療を各地域に提供しています。
彼は、事あるごとに言い放ちました。
「病院はリゾート・ホテルとは違う。一室二床、例外はない。」
エドワードの魅力のひとつは、自分に正直なところだと思います。
映画の冒頭しばらくは、ご機嫌ななめでした。
裏目に出まくってましたね。
カーターと親交を深めるうちに、自分の気持ちを抑えることも増えたように見えました。
それがプラスに働くことも多くて、嬉しく思う半面。
もっとはっちゃけたっていいんだよ、って言ってあげたくなりました。
ジャック・ニコルソンは、これまで多くの役柄を演じてますね。
なかでもエドワードは、トップクラスの好ましさなのでは?
カーター
カーター・チェンバーズは、腕利きの自動車整備士です。
長年、家族のために、ひたむきに働いてきました。
クイズが大好きな彼は、とても博学なんです。
物語が進むにつれ、彼の過去も明かされて。
心が痛む展開もありましたが、カーターの懐の深さを心に強く感じました。
長くなりそうなので、またの機会に改めたいと思います。
見守る人々の心情も、丁寧に表現されてます。
物語のメインは、エドワードとカーターの2人ですね。
彼らを近くから遠くから見守っている人々も、素敵だったなぁ。
エドワードの秘書・トーマスを演じた、ショーン・ヘイズも実によかった。
カーターから名前を訊かれるシーンは、観るたび印象が変わります。
面白くて、深い意味のある、魅力的な場面のひとつです。
エドワードの担当医に扮した、ロブ・モロー。
彼が、以前出演していたドラマのファンだった私。
ホリンズ先生の出番は少なめですが、重要な役どころだと思います。
勝手に嬉しくなりました。
「I hope…」から始まる、エドワードの名言。
「I hope that it doesn’t sound selfish of me」
「身勝手に聞こえたら残念なのですが」
これは、映画の終盤に登場するシーンです。
エドワードは、やりたい放題、自分に正直な人、ではあるけれど。
優しい心を持っていて、好きだなぁ。
このあと続く、エドワードの言葉も最高なんです。
物語の確信に触れるので、一部のみ抜粋しますね。
「were the best months of mine.」
このセリフだけをそのまま訳すと「私の最高の月でした」になりますが……。
「私にとって最高の日々でした」という字幕のつく、素敵な表現なんです。
エドワードの、口調も表情も全てに、真心がこもっていました。
彼の言葉を聞くと、いつも心が震えてしまいます。
『最高の人生の見つけ方』の、キャスト・スタッフなど。
【出演】ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ、ビヴァリー・トッド、アルフォンソ・フリーマン、ロブ・モローほか。
【監督】ロブ・ライナー
【脚本】ジャスティン・ザッカム
【音楽】マーク・シャイマン
【主題歌】ジョン・メイヤー「Say」
【製作年・国】2007年、アメリカ。
【原題】『The Bucket List』
「コピ・ルアク」。
コーヒーを愛するエドワードが、至福の表情を浮かべ、香りを楽しんでましたね。
映画の終盤、博識なカーターが「ジャコウ猫」の話を彼に伝授する場面。
エドワードの、くるくる変わる表情も最高でした。