【ボーン・レガシー】ジェームズが失ったもの、取り戻したもの。その1、ジューン・モンロー。

主人公を演じたジェレミー・レナーが、とってもカッコいいですね。
アラスカにいた時のみならず、ヒロインと合流してからも、とにかく素敵なんです。

アーロン・クロスが、あれほど錠剤にこだわるのはなぜ

その理由のひとつは、彼女の存在なんじゃないかと思いました。


ボーン・レガシー (字幕版)

『ボーン・レガシー』は、続編と言うよりも、スピンオフかな。

『ボーン』シリーズは、なくしたものを取り戻すことがテーマのひとつだと思ってます。

『ボーン・レガシー』は、シリーズの4作目。

この映画は、『ボーン』シリーズの4作目に当たりますね。
とは言うものの、前3作とは主人公が異なるんです。


ボーン・アイデンティティー (字幕版)

『ボーン』シリーズの主人公は、3作続けてジェイソン・ボーン。

海で漂流してたところを救助された男性。
自分が何者なのか、まるきり思い出せません。
失った記憶の手がかりは、物騒なものばかり
どうやら自分は、ジェイソン・ボーンという名前らしい。

記憶を失った男性が、謎の襲撃に立ち向かいながら、真相を突き止めようとする。
これが前作までの、ザックリとしたあらましのお話になるかと思います。


ボーン・スプレマシー (字幕版)


ボーン・アルティメイタム (字幕版)

スピンオフだと感じた理由

『ボーン・レガシー』は、シリーズのスピンオフだと思うんです。
巻き込まれた人々の物語なんじゃないかしら。

ジェイソン・ボーンが、つかの間の平穏をぶち壊されて、敵に立ち向かっていた頃。

ボーンが死闘を繰り広げる裏で、やっかいな問題が発生します。
まるで波紋が広がるように。

その影響をダイレクトに受けたひとりが、『ボーン・レガシー』の主人公だと思いました。

ちなみに、『ボーン』シリーズ5作目の主人公は、ジェイソン・ボーンですね。
『ボーン・レガシー』の続編についても、そろそろいいニュースが出ないかなぁ。


ジェイソン・ボーン (字幕版)

『ボーン・レガシー』の、あらすじ。

ジェイソン・ボーンの取った行動により、とある組織はピンチに追い込まれます。

すべてを失いたくない。
損失は最小限に抑えて切り抜けたい。
調査分析局(NRAG)リック・バイヤーが、陣頭指揮することになりました。

バレたら大変なことになる、いくつかの極秘プログラム
隠せるものなら隠したい。

取捨選択したバイヤーが下した命は、アウトカム計画の証拠隠滅。
ひとまず、そんな計画はなかったことにしようとしたんです。

その頃、極寒のアラスカにて。
まるで懲罰みたいに過酷な訓練を、たった一人でしていたアーロン・クロス
後々わかることですが……。
彼は、アウトカム計画の参加者のひとり
アーロン本人にも、詳しいことは知らされていません。

異変を察知した彼は、ギリギリのところで難を逃れました。
けれども、失ってはならないものなくしてしまうのです。

なくしたものを取り戻そうとするアーロン。
行きがかりで隠されていた真実を知り、さらに追っ手がかかるのですが……。

原題は『THE BOURNE LEGACY』

Legacyには、いくつかの意味がありますね。
遺産とか、受け継いだものとか。
形見と記されてる辞書もありました。

私は、受け継いだものって表現、好きだなぁ。


ボーン・レガシー(吹替版)

『ボーン・レガシー』の登場人物。気になる人が多すぎませんか?

続編の噂もあるけれど。
今のところ、『ボーン』シリーズは全5作
すべての作中で話題にのぼる、ジェイソン・ボーン。

『ボーン・レガシー』に、アーロン・クロスとジェイソン・ボーンが、会話する場面はありません。

もしも二人がタッグを組んだら、無敵でしょうね。

『ボーン・レガシー』の主人公は、アーロン・クロス。

ジェレミー・レナーが演じた、主人公。
諸々の事情によって、いくつか呼び名が異なります。

「俺の名前はジェームズだ」
博士に、彼が名乗るところ。
私の好きな場面のひとつです。

彼が、博士に偽名を覚え込ませる流れで。
情報量も半端じゃなくて。
私の理解力では、頭をフル回転させても、置いてかれそうでした。

任務上、アーロンは本当のことを言えない人生を送っていますし。
彼には、いくつか秘密があるんです。
それでも彼女には本当のことを話してたんだなぁと気づいて、心がギューッとなりました。

ヒロインは、マルタ・シェアリング博士。

レイチェル・ワイズが演じたのは、生化学のスペシャリスト、マルタ・シェアリング博士です。

主人公のアーロンは、訳のわからない精密検査を頻繁に受けています。
たとえ任務に支障をきたすとしても、定期的に血液サンプルを提出することも、要求されるんですよね。

マルタは、ステリシン・モルランタ社の研究員として、アーロンと関わっていました。
彼のデータを、管理・分析していたんでしょうね。

ジューン・モンローって、誰?

この映画は、主人公の職業柄もありまして。
固有名詞や状況が、ぐるんぐるんと変わるんです。

アーロン・クロスは、抜群の認知能力を持っていますね。
過去の記憶も失ってません。

私の勝手な想像ですが。
アウトカム計画は、アーロンにとって諸刃の剣だったんじゃないかしら。
計画が抹消されても、存続したとしても、彼に深刻な影響を及ぼすように思えるんです。

マルタが生き延びるための、偽名。

命からがらアラスカを脱出したアーロン。
ステリシン・モルランタ社で、事件が起きたことを知りましたね。

あの車に、あの貴重品。
おそらくアラスカに行く前に、急いで用意してたんだと思います。
銀行の貸金庫と比べたら、さすがにセキュリティが……。

貴重品のひとつが、ジューン・モンロー名義の身分証が入ってる、GUCCIのお財布。

アーロンから受け取ったときの、マルタの表情が絶妙でした。
パッと見て、真顔でジーッと見つめたあと、反応を窺うような素振りを見せる。
そうなるよね~。
わかるなぁ。

以前の知り合い

アーロンは本当のことを言えない人生を送っています。
守秘義務よりも、もっと厳しい。
事と次第によっては、命を落としても不思議ありません。

マルタを救い出したあと、アーロンは彼女に、いくつか質問しましたね。
知らないの一点張りな彼女に、感情を抑え切れなくなるアーロン。

その姿を見ていたら、彼はマルタに本当のことを話してるんだなって思ったんです。

ジェームズって本名かと、マルタに聞かれたとき。
アーロンは違うって答えました。
ミドルネームか、フルネームか。
一瞬、迷ったのかもしれません。
だから、血液サンプルに書かれた名前を、重ねて聞いたんじゃないのかな。
マルタに嘘をつきたくなかったんじゃないでしょうか。
く~っ。

彼にとって、大切な人だったんだと思います。

ジェームズが自由に命を捧げた英雄になったのは、彼が26歳の時でしたね。

ジューン・モンローは、それより昔の知り合いなのかな。
家族か、恋人か。
いずれにしても、とても大切な人だったんでしょうね。

そして、これからは。
マルタ・シェアリング博士が、ジューン・モンローを名乗ることになります。
生化学のスペシャリストと対等に会話するには、ブルーの錠剤の効果は必要不可欠だと考えて……。
アーロンは必死になって、取り戻そうとしたのかもしれませんね。

『ボーン・レガシー』は、2012年に作られた、アメリカ映画です。

【監督】トニー・ギルロイ
【出演】ジェレミー・レナー、レイチェル・ワイズ、エドワード・ノートン、ステイシー・キーチ、コリー・ストール、ジョアン・アレン、スコット・グレンほか。

はろこ

ネタバレになりますが……。
ケネス・J・キットソンのミドルネームはジェームズ。
アーロンのフルネームは、ケネス・ジェームズ・キットソンなんです。
ジェームズが本名かと聞かれて、違うと答えた場面。
何回も観るうちに、なんてピュアな人なんだろうって、私は勝手に照れちゃいます。
車の中で、マルタが「化学の歴史に残る画期的な発見」について、延々と語り始めた時。
私は頭がクラクラするやら、絶望的な気分になるやら、まいりました。
ブルーの錠剤を飲んだくらいじゃ、追いつけない。
でも、そんなのなくても、マルタとアーロンは幸せになれたような気がします。
ましてや無事に定着した今、問題なしだね、おめでとう。
彼らが平穏に暮らせますように。