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30代の独身漫画家高原菜都美は、仕事も人生もスランプの真っ只中。
締め切りを落としそうになったって、描けないものは描けません。
年下の編集者から、ガツンとくることを言われた菜都美は・・・。
いい思い出も、そうでなかった思い出も、記憶の糸をたぐってみると、友だちの姿が現れませんか・・・?
誰にでもある、かつて○○だった頃
彼女が思い浮かべたのは、かつて女の子だった頃のこと。
小学生の菜都美は、海も山も見える小さな町に引っ越してきました。
転校先のクラスには、いろんな子がいます。
私は、スクールカーストという言葉の響きも、どうも苦手なのですが、そう目新しいものではなくて、大昔から目に見えなくても、たしかに、あるものだったと思うんです・・・。
菜都美はなっちゃんになり、きいちゃんとみさちゃんと、友だちになりました。
子供にとってのあたりまえは、ハタから見るとビックリ仰天、なんてご記憶ありませんか?
3人なかよく笑っていても、ふっと菜都美が顔を出し、不安な気持ちになるなっちゃん。
高校生になっても、3人は一緒でした。
子供のちょっとしたイタズラは、コドモのヤンチャに華麗にスライド。
ビックリ仰天どころでは、収まりそうにありません。
いつも一緒だったけど、知らないことも増えていきます。
コドモからオトナになるときは、いろんな出会いがありますし、少しずつズレてしまったり、離れてしまったり・・・。
「この町の女の子は、大人になったら、みんないなくなる。」
ときにエキセントリックで残酷な登場人物たちは、良きにつけ悪しきにつけ、人間臭さを持っていました。
なっちゃん、きいちゃん、みさちゃんの、大人になる日が近づいていて・・・。
世代ごとに、いろんな人が演じました。
小学生の3人は、
なっちゃん(森迫永依)
きいちゃん(三吉彩花)
みさちゃん(佐藤初)
高校生の3人は、
なつみ(大後寿々花)
きみこ(波瑠)
みさ(高山侑子)
そして、大人になった菜都美を演じたのは、深津絵里。
彼女の持つ透明感が、主人公のみならず登場人物とストーリーのアクの強さに、相乗効果をもたらすのでしょうか。
少々ヤンチャが過ぎる場面もありますし、思わず視線をそらしてしまう場面もあるのですが・・・。
コドモからオトナへと成長する、女の子の良い面と悪い面をしっかり描いた作品でした。
友だちに、会いに行きたくなりました。
「女の子ものがたり」の映画情報
公開 | 2009年、日本 |
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監督 | 森岡利行 |
出演 | 深津絵里 大後寿々花 波瑠 高山侑子 森迫永依 奥貫薫 板尾創路 福士誠治 ほか |
原作 | 西原理恵子の『女の子ものがたり』 |
音楽 | おおはた雄一 |