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映画を観ていて、ラストシーンに近づくと、ちょっぴりさみしくなりませんか?
『ナイト ミュージアム』シリーズは、お名残惜しいお別れも、心に残りますね。
3作目ともなりますと、その感慨はひとしおでした。
『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』の、あらすじをザックリ。
1938年、エジプトにて。
アクメンラー調査隊は、20年捜し続けたファラオの墓を発見。
貴重な埋葬品を運び出すことにも、成功しました。
キラキラ輝く黄金の石板も、ていねいに梱包されてましたね。
砂嵐の中、現地ガイドは繰り返し呟きます。
「終わりが訪れる……」と。
時は流れて、現代のニューヨーク。
改装中だった自然史博物館は、いよいよリニューアルオープンです。
呼び物の一つは、最新技術を駆使したナイト・プログラム。
博物館で幻想的な世界を楽しむという、目新しくて斬新なもの。
今夜は、お披露目パーティーなのです。
順調だった事業を清算、博物館に多額の寄付をしたラリー。
夜間警備員に復職した彼は、ナイト・プログラムのリーダーも務めます。
テディをはじめ、展示物たちと入念に打合せするラリー。
アックの具合が悪そうなので、ちょっぴり気がかりだけれども。
プラネタリウムを楽しむショーの、はじまりはじまり。
夜の博物館内に、満天の星空が広がります。
晩餐会の招待客は、テディの名スピーチに引き込まれてますね。
大成功。
誰もがそう確信したとき、信じられないトラブル発生。
手が付けられないありさまでした。
何か異変が起こってるのでは?
ラリーは、仲間たちが動けなくなることを案じて、さっそく調べてみたところ……。
どうやらトラブルの原因は、石板にあるらしい。
石板の秘密を知っているのは、古代エジプト王・マレンカレだけ。
直接、会って聞くしかない。
ラリーと仲間たちは、父王が収蔵されてるロンドンの、大英博物館に乗り込みます。
今回クローズアップした登場人物。お久しぶりなキャストについても、サラリと。
この映画のインタビュー記事を、いくつか読みました。
『ナイト ミュージアム』シリーズは、もう少し続く予定だったそうです。
1作目のキャストも集結した今作が、くしくも完結編となってしまう……。
不思議な偶然って、あるんですね。
かつての夜警トリオ、セシル・ガス・レジナルド。
約8年ぶりのおじいちゃんズ!
ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ビル・コッブスが、ノリノリで演じてましたね。
お三方が楽しそうなので、逆にしんみりしちゃうなぁ。
ミッキー・ルーニーは、2014年4月。
93歳で、お亡くなりになりました。
考古学者の息子は、先輩警備員だった!
映画の冒頭、CJと呼ばれる、考古学者の息子が登場しましたね。
あの男の子が成長して、セシルになるんだなぁ。
セシルは、第1作でリストラされてた、先輩夜間警備員のひとりです。
ラリーと仲間たちを、最後まで苦しめました。
テディを馬車で真っ二つにした、張本人です。
CJが、1938年の発掘調査に同行したのは、12歳のとき。
ということは。彼が生まれたのは、1925~’26年かな。
ディック・ヴァン・ダイクは、1925年生まれだそうです。
映画が全米公開された2014年、御年89歳!
1938年の調査隊と聞いて、はるか昔の話だなぁ、なんて思ったんだけど。
なんのなんの。
俳優さんがカメラの前に立つだけで、スッと実感できるというのは、すごいことですね。
テディを演じた、ロビン・ウィリアムズ。
セオドア・ルーズベルトは、実在した合衆国大統領です。
任期は、1901年9月14日~1909年3月4日。
ロビン・ウィリアムズが演じたのは、蝋(ロウ)で作られた、テディ・ルーズベルトですね。
これまでも、夜明けと共に動かなくなる姿を何度も見てきました。
とは言うものの。
夜なのに、石板の近くにいるのに、固まってしまうテディを見るのはつらかった!
シリーズを重ねるごとに、テディとラリーの関係性も濃密になると言いますか。
ラリーにとって、テディは大切な父親のように見えるんですが。
ほかの仲間たちにとっても、私にとっても、かけがえのないお父さんだと思ってます。
テディの名言に、心を打たれました。
旅の目的を果たした、ラリーと仲間たち。
彼らの結束は、かつてないほど固く。
ひとつの決断を下して、ニューヨークに戻ります。
明けない夜はないと言いますが……。
日の出を迎えるのが、これほどつらいなんて。
ああ、切ないよ~。
「やり終えたのだ。次の冒険が待っている」
別れを惜しむラリーに、テディが掛けた言葉ですね。
「 You’ve done your job. 」
「 It’s time for your next adventure ! 」
「 You’ve done your job. 」って、繰り返すテディが、もう……。
「よくやった」とか「お疲れさま」っていう感じでしょうか。
声にも、表情にも、慈しみが満ちていて。
心がギューッとなります。
「心を踊らせろ」
「明日から何すればいいんだか……」
こう尋ねたラリーに、答えるテディ。
「 How exciting. 」
「なんて刺激的だ」とか「ワクワクする」とか、そんな意味だと思うんですが。
翻訳が素晴らしい。
「心を踊らせろ」
今後どうしたらいいのかと、途方に暮れたとき。
テディの言葉を思い出したら、元気になれそうです。
ありがとう、テディ。
『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』の、スタッフ・キャスト・製作年など。
【出演】ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、ラミ・マレック、オーウェン・ウィルソン、スティーヴ・クーガン、ミズオ・ペック、パトリック・ギャラガー、スカイラー・ギソンド、リッキー・ジャーヴェイス、ダン・スティーヴンス、レベル・ウィルソン、ベン・キングズレー、ヒュー・ジャックマンほか。
【監督】ショーン・レヴィ
【脚本】デヴィッド・ギヨン、マイケル・ハンデルマン。
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【製作】ショーン・レヴィ、クリス・コロンバス、マーク・ラドクリフ。
【製作年・国】2014年、アメリカ。
【原題】NIGHT AT THE MUSEUM / SECRET OF THE TOMB
『ナイト ミュージアム』シリーズは……。
ドタバタコメディなんですが、人を育てるということを、決して押し付けがましくなく、あたたかみのある心で描いてる映画だと思います。