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もしもパーティーで、お酒をかけられてしまったら……。
映画のようなシチュエーション、遭遇しそうにないけれど。
敵ながらあっぱれな名言に、心ひかれてしまいます。
『M:I:Ⅲ』の、序盤のあらすじ。
イーサン・ハントは、IMFの敏腕エージェント。
いくつもの不可能を可能にしてきました。
現在は現場を離れ、後進を育成する訓練教官の任に就いています。
この日はホームパーティでした。
愛するジュリアと婚約した、イーサン。
家族や友人を招いての婚約披露パーティは、ささやかだけれどあたたかい。
ジュリアの姉の、素敵なスピーチ。
彼女の弟も、楽しそうにしています。
にぎやかでなごやかな夜でしたが……。
極秘任務実行部隊であるIMFが、指令を送ってきたのです。
腕を見込んで現場へ送り出した教え子が、危険人物の人質になっている。
悩んだ末、イーサンは決断し、ジュリアに告げました。
「交通局の会議で、一晩、ヒューストンに出張する」と。
ほんとのことを言えない、彼。
なにか察したようだけど追及しない、彼女。
イーサンは、三人の仲間と共に、任務遂行のためベルリンへ。
敵の非情な仕掛けにより、思わぬ結果に終わります。
失意に暮れるイーサン。
IMFの局長から叱責され。
教え子からダイイング・メッセージのようなものが届き。
復元不可能と思われたデータには、敵の動向についての情報が。
とある決意をしたイーサンは、ジュリアが勤める病院へ向かいます。
本業のことは話せません。
信じてほしいとしか言えない、彼。
話してくれる時を待つと決めた、彼女。
結婚の誓いを交わします。
教え子が追っていたのは、ブラックマーケットの商人、オーウェン・デイヴィアン。
復元されたデータによると、近々ヴァチカンにて、危険な兵器の取引をする模様。
イーサンたち、前回のチームも再集結。
緻密な作戦計画を立て、デイヴィアンを捕らえるべく、ヴァチカンに潜入するのですが……。
機会があったら使ってみたい、名言。
Oh no, it’s fine, it’s fine. I always spill red wine on my white custom made shirt.
「いえ、大丈夫。私も、よくオーダーメイドのシャツにワインをこぼす。」
はろこ的耳なれない言葉は、spillです。
辞書で調べてみました。
spill=こぼす、流れる、あふれる。
custom made shirt=カスタムメイドのシャツ、オーダーメイドのシャツ。
ブラックマーケットの商人は、案外いいひと?
この名セリフ、オーウェン・デイヴィアンのものなんです。
フィリップ・シーモア・ホフマンが演じた、ブラックマーケットの商人。
IMFが危険人物としてマークしてる、冷酷無情な闇の武器商人ですね。
『M:I:Ⅲ』の敵役。
すこぶる付きの悪いヤツだと思います。
にもかかわらず。
なんてスマートな対応なんでしょう。
どんなシチュエーション?
ヴァチカンで開催された式典。
というか、レセプションパーティーのようでもあり。
大聖堂の一角……、大広間かな、回廊かな。
壮麗で、心が洗われます。
招待客は、司祭のスピーチに耳を傾けたり、ボーイが運んでくるドリンクを受け取ったり。
広々とした空間ですが、少々雑然としてますね。
デイヴィアンは、いわくありげなブリーフケースを手に入れて、部下を従え歩いていました。
デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の、表情も印象的。
いくら混雑してるとは言え、出会い頭に美女とぶつかるだなんて。
よくあることではないですよね。
ぶつかった瞬間や、そのあと。
デイヴィアンの表情や物腰が、感情豊かで印象に残るんです。
サングラスかけたデイヴィアン。
タキシードにブラックタイ。そして、白いドレスシャツ。
その胸元に、赤ワインがびっしょりです。
彼は一瞬、事の意外さに固まったものの。
サッと、サングラスを外します。
外国語で謝罪する相手をじっくり観察。
警戒心が解けたのか、微笑みながら言いました。
Oh no, it’s fine, it’s fine. I always spill red wine on my white custom made shirt.
難しい単語は、ほぼありませんね。
真意が相手に伝わるように、やさしい表現を選んだのかな。
私にも、なんとか聞き取れました。
ここだけ見ると、悪い人とは思えません。
底知れないぞ、デイヴィアン。
大事な取引してるから、事態を混乱させたくなかったんでしょうか。
ぶつかったのは、誰?
デイヴィアンに、赤ワインをかけたのはゼーンです。
彼女は、IMFのエージェント。
デイヴィアンを捕らえるべくヴァチカンに潜入した、イーサンのチームメンバー。
彼が警戒したのは、間違いじゃなかったんですよね。
ゼーンをチームに選抜したのは、イーサンの上官、マスグレイブでした。
いろんな思惑がありそうです。
『M:I:Ⅲ ミッション:インポッシブル 3』の、スタッフ・キャスト・製作年など。
【監督】J・J・エイブラムス
【脚本】アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、J・J・エイブラムス。
【撮影】ダニエル・ミンデル
【音楽】マイケル・ジアッキーノ
【テーマ音楽】ラロ・シフリン
【衣装デザイン】コリーン・アトウッド
【出演】トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、ビリー・クラダップ、ミシェル・モナハン、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、マギー・Q、サイモン・ペッグ、ローレンス・フィッシュバーンほか。
【製作年・国】2006年、アメリカ。
【原題】『Mission: Impossible Ⅲ / M:I:Ⅲ』
デイヴィアンは『ミッション:インポッシブル』シリーズの中でも、なかなかの悪役だと思います。
思うんですけど、嫌いになれない。
どうしてだろう。
見入ってしまうんですよね。