映画【図書館戦争 THE LAST MISSION】驚異的なカリスマ性を持つ未来企画代表・手塚慧

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近未来の日本を舞台に、守るために戦う人々を描いた『図書館戦争』シリーズ。

これまで暗躍していた第三勢力が、いよいよ表舞台に躍り出る場面にも、ハラハラし通しでした。

『図書館戦争 THE LAST MISSION』は

2015年に公開された、日本映画です。
監督は、佐藤信介。
出演は、岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、栗山千明、橋本じゅん、西田尚美、土屋太鳳、手塚とおる、相島一之、松坂桃李ほか。

有川浩の小説『図書館戦争』シリーズを、実写映画化した、第2作となります。
脚本は、野木亜紀子。
音楽は、高見優。

図書館の自衛組織、図書隊
メディア良化法を盾に、強引な検閲を続ける良化隊
両陣営の終わりのない戦いは、激化する一方でした。

そんな中、ひとりの図書隊員が、蔵書を燃やします。
図書隊の精鋭部隊ライブラリー・タスクフォースは、否応なしに巻き込まれていくのですが・・・。

すべては、彼の策略だった?

図書隊史上最速で昇進したのに、急に辞めて文科省に入った人。
未来企画の代表、手塚慧(てづか さとし)

未来企画とは、文科省の職員=手塚慧が主宰する、非公式セミナーです。
検閲をなくす独自の方法を、提唱していました。

彼は、図書隊に疑問を抱き、綺麗事だと言い放ちます。
「大義を振りかざしても、やってることは戦争だ。人殺しだよ」と。

「何も変わらない」
「争いは続き、憎しみが増大する」
「世界は悪くなる一方だ」
「図書隊の誰もが思ってる。もう、限界だ。戦っても意味がない。自分たちの存在は、無意味だ」

「君たちに世界を変えることは、できない」

観ている私の世界には、検閲抗争なんてないのに、何か大切なことを、すっかり説得されたような気持ちになってしまいます。

「こんな歪んだ世界の自由を、命懸けで守る。バカバカしいと思いませんか?」
今では、こんなことまで口にする、手塚慧。

「図書館には、人類の叡知が詰まってる」
「昔の、兄の口癖です」

図書隊の精鋭部隊、ライブラリー・タスクフォースに所属する、手塚光のセリフです。

どなたにとっても、極上のエンターテインメント。

私は原作小説を、しばらく前に読み終えていました。
手塚慧は、途中から登場するのですが、キーパーソンになるにつれ、どんどん印象が変わっていきました。
時には味方っぽかったり、やっぱり敵だったり。
冷酷で卑怯な人かと思ったら、人間味のある、なぜか憎めない人だったり。

もちろん、映画と原作小説は、違って当たり前ですね。
映画に描かれた状況や設定など、原作とは異なるところも多々あります。

全く新しい手塚慧を観ていて、「ああ、手塚のお兄さんだなあ」と、しみじみ思う場面が、たくさんありました。

嬉しくなったり、すごいと感じたり・・・。
ひとつの見所だけでも、こんなに惹かれてしまう、そんな映画です。

松坂桃李さんは、手塚慧まさにそのもの、でした。
この作品は、魅力的な登場人物のビミョーな人間関係や、県展警備など、見所満載なのです。