映画【グラン・ブルー】フランス初公開版を観てエンゾのこと結末など私なりに考えてみました

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『グラン・ブルー』には、いろんなバージョンが、あるそうですね。

久しぶりに観たから記憶が曖昧なだけ、という可能性も高いのですが・・・。
「あれっ、こんなストーリーだったかな?」と、思いがけない気付きがありました。

『グラン・ブルー「オリジナル・バージョン」』は

1988年に、フランス国内で最初に公開されたものと同じく、フランスとイタリアの合作映画です。
監督は、リュック・ベッソン。
出演は、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ、ロザンナ・アークエット、ポール・シェナー、マルク・デュレ、セルジオ・カステリット、ジャン・ブイーズほか。

カンヌ映画祭で上映されたバージョンでもあり、セリフは、ほとんど英語です。
原題は、『10ans Le Grand Bleu / Version Originale』(1998年に、10周年を記念してリバイバル上映されたから、だそうです。)

118分のものから、168分のものまで。

製作者の、作品に対する愛着があるからこそ、最高傑作だからこそ、「こうだったら? ああだったら?」と、考えられたのかも知れませんね。

『グラン・ブルー「オリジナル・バージョン」』は、132分のものでした。

リュック・ベッソン監督が、「ディレクターズ・カットで、最も愛着があるバージョン」だと、言われたそうです。

私の記憶に残っていたのは、おそらく『グレート・ブルー』です。
1988年に日本で公開された、120分のもの、だと思います。

今回、偶然『グラン・ブルー「オリジナル・バージョン」』を観て・・・。
まるで覚えてない場面、観たことないシーンが、ありました。
「私の記憶力って、こんなに悪いのか」と、ションボリしてたら、いろんなバージョンがあるんだよ、と教えてもらいまして・・・。

解釈が間違っているかも知れませんが、私は こう思いました。

(このあと、核心に触れております。)

エンゾは、どうなったの?

ロレンス博士が、ふたりのそばから離れたとき。
エンゾの時間は、もう止まっていたんだろうな、と思うのです。
エンゾとの会話は、ジャックにしか聞こえていなくて・・・。
エンゾは、ジャックが、いつも見ている風景に、連れてってもらったんだろうなあ、と感じました。

そして、結末ですが・・・。

たくさんの問いかけをするジョアンナに対して、ジャックは見に行くとだけ、たった一言だけ、返事をします。
ジャックが見に行った先にいるのが、家族なんだな・・・と、感じてしまう結末でした。

映画の中盤。ジャックがジョアンナに、お財布の中の写真を見せながら、こう言うのです。
「僕の家族だ。こんな家族は、僕にしかいない」
そのあと。嬉しいことや哀しいことを体験して。
ラストシーンで、ジャックの行き着くところが分かったとき、やりきれない気持ちになりました。