映画【男はつらいよ/寅次郎の青春】ヒルビリー・バップスの楽曲を永瀬正敏が歌う名場面。いろんなことを思い出して泣きそうになりました

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『男はつらいよ 寅次郎の青春』とは

山田洋次監督&渥美清主演による『男はつらいよ』シリーズの第45作

主人公フーテンの寅さんが、日本の各地を訪れたり、ひょっこり故郷に戻ってきたり。
旅先で出会うマドンナとの恋愛や、さまざまなふれあいもしくは騒動を描いた、人情喜劇です。

マドンナの弟は、ロックな漁師さん?

今作のマドンナは、宮崎県の日南で理髪店を営んでいる蝶子さん

彼女の弟で、油津の漁師竜介くんを演じているのが、永瀬正敏さんです。

漁師の仕事は、あんまり休みが取れません。
竜介くんは、趣味でギターを弾いていて。

寅さんは初めて会った晩、竜介くんに
「にいちゃん、あの~、今風な歌をさ、
なにか派手に、パーッとやってくれ!」
って言うんです。

そのとき、照れくさそうにギターをかき鳴らしながら熱唱するのが『For the boys…』

ああ、懐かしい!

あなたは、某飲料メーカーのCMを、覚えておられるでしょうか・・・?

あれは、いつ頃だったでしょう。
サントリーの、ザ・カクテルバーという名の、お酒。
そのCMに出演された永瀬正敏さんが、とってもカッコよかったんです。

異国情緒あふれる草原にたたずむ永瀬さん
その姿を空撮してるバージョン、ありませんでした?

ドローンなんてなかったと思うんですが。
どうやって撮影したのかな?
もしかしたら国内かしら?
いろんなことにワクワクして、とっても好きなCMでした。

まだ、お酒が飲めなかったので・・・。
どんな味が、するんだろう?
ていうか、カクテルって何だろう?
私の脳裏に広がる妄想も、大草原のように止めどなく・・・。

そのCMソングだった『For the boys…』。
永瀬正敏さんのアルバム『CONEY ISLAND JELLYFISH』にも、収録されてますね。
オシャレな紙ジャケ仕様だったので、傷つけないように、そ~っと大事に取り出しながら聴いてました。
その頃のこともブワーッと思い出して、懐かしくて切なくなってしまいますね。

映画の中盤、油津みなとまつりのシーンも必見です!

半年前の私。
竜介くんが自宅で『For the boys…』のさわりを歌う場面を観まして・・・。
映画の途中なのに、思わず停止ボタンを押してしまいました。
歌の続きを、聴きたくなっちゃったんです。
しまいこんでたアルバムを、あちこち探して
、繰り返し聴きました。

そのあとバタバタした日が続いて、ついつい寅さんは後回しのままだったんですが・・・。

『男はつらいよ』の日、ありがとう!

ラストシーンまで観ることができて、大発見がありました。

まさかの『ビシバシ純情』!

趣味でギターを弾いてるんだ、とばかり思い込んでた竜介くん。
ロックバンドのボーカルでもあったんですね。
地元のイベント油津みなとまつりのステージで、ライブするシーンがあるんです。

その場面で歌ってたのが、HILLBILLY BOPSの『ビシバシ純情』でした。

ヒルビリー・バップスとは

1980年代に一世を風靡した、日本のロカビリー・バンドです。
たくさんの楽曲も発表していて、『ビシバシ純情』も、そのひとつ。

私は子供の頃から、いろんなアーティストのミュージックビデオを観るのも好きなんですが・・・。

『ビシバシ純情』の、電車を追いかけて走るシーンも、忘れられないくらい大好きです。

ヒルビリー・バップスのボーカルだった宮城さんは、映画『微熱少年』にも出演なさってましたね。

永瀬正敏さんの『For the boys…』が、HILLBILLY BOPSの『夢見る頃を過ぎても』のカバー曲だったことに気がついたのは、ずいぶん後になってからでした。

夏の終わりの寅さんは、遠い昔を思い出させてくれて、嬉しくて切なくて泣きたい気分にもなりました。

『男はつらいよ 寅次郎の青春』は

1992年に公開された、日本映画です。
監督は、山田洋次。
出演は、渥美清、風吹ジュン、永瀬正敏、後藤久美子、吉岡秀隆、倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、佐藤蛾次郎、笠智衆、夏木マリほか。

脚本は、山田洋次監督と朝間義隆。
音楽は、山本直純。
主題歌は、渥美清の『男はつらいよ』。
挿入歌は、徳永英明の『最後の言い訳』と『夢を信じて』です。

1969年8月27日に、シリーズ第1作が公開されたことを記念して、8月27日は「男はつらいよの日」なんだそうです。
『男はつらいよ』シリーズは、1995年までの26年間に全48作品が公開されました。

映画の中で、HILLBILLY BOPSの『嵐のカーニバル』も流れます。
私は、永瀬正敏さんが歌う『ビシバシ純情』を初めて聴いて、感無量でした。
『寅次郎の青春』だけど、みんなの青春でもあり、私の青春でもあるんだなあ・・・。