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見終わったあと、とりとめもないこと考えちゃう映画って好きなんです。
もちろん『メッセージ』も、そのひとつ。
イアンは「彼らの言語で夢を見る」のかな?
イアン・ドネリー博士を演じた、ジェレミー・レナーの表情も絶妙でしたね。
いろいろ解釈できるので、何度も繰り返してみてしまう。
今回は、イアンも「この先の人生が見え」るのか?
あれこれ気ままに考察しました。
なるべくボヤカしたのですが、かなりネタバレしております。ご注意くださいませ。
ハンナの言葉を変えられないかな。
ハンナという名の、女の子。
超重要な登場人物ですね。
彼女のセリフを聞いた私、どうしようもなく切ない気持ちになってしまう。
「ママも私を捨てるの?」
「でもパパ……何か変なの……」
どんな思いで、言葉にしたのか。
心が痛みます。
これ、何とかならないかしら。
ラストシーンで、イアンに問いかけるルイーズ。
彼らの会話に、望みを託していいですか?
「この先の人生が見えたら……選択を変える?」
ルイーズの、このひとこと。
質問でもあり、自問でもあるんだろうな。
私、イアンは見えるようになったって思います。
むしろ見えてほしいと願っちゃう。
だって彼、こんなこと言ってましたよね。
「僕が主導してたら、変なこと言って、ヘプタポッドを怒らせてたかも……。だから独身」
映画の中盤、イアンがルイーズに向けたセリフです。
穏やかな表情で、柔らかく笑いながら。
あのタイミングで、この会話。
ほかにもたくさん、重要な言葉を交わしてました。
要チェックな名場面でございます。
壁
一番のネックは、壁でしょうか。
イアンは壁に触れてません。
彼らと壁越しに会ってます。
ラストシーンの問いかけに、イエスともノーとも答えませんでしたね。
見えてても、見えてなくても、きっと安らげるはず。
何度も繰り返して観てしまう。
そのたびに新しい発見があるんですよね。
イアンに「この先の人生が見え」てる場面は、まだ見つかりません。
何回みても、いろんな解釈ができる映画です。
『メッセージ』は
2016年に作られた、アメリカ映画です。
【監督】ドゥニ・ヴィルヌーヴ
【出演】エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエンほか。
【脚本】エリック・ハイセラー
【原作】テッド・チャンの小説「あなたの人生の物語」
ルイーズの質問に対する、イアンの返答が素晴らしいんです。
イエスかノーかで、済ませたりしません。
心ときめく、すてきな言葉です。