『ハッピーフライト』をザックリご紹介。
今日も羽田空港は、数多くの人たちで混雑していました。
利用客や航空ファン。
そこで働く大勢の人々。
白い鳥も飛んでますね。
飛行機が、定刻通りに離発着する。
毎日何度も繰り返されているけれど、毎回スリリングでドラマチックだったのです。
たとえば、羽田発ホノルル行、1980便。
乗客乗員あわせて300名以上を乗せた旅客機です。
ちょっぴりゴタゴタしたものの、なんとか無事に飛び立った……ように思えたのですが。
ちょっぴりどころか、とんでもないトラブルを、山ほど乗っけておりました。
気になる登場人物は……。
パイロットやキャビンアテンダント。
グランドスタッフに航空整備士。
管制官、ディスパッチャー……。
空港を舞台にした映画『ハッピーフライト』。
さまざまな職種の人が登場します。
管制官の頼子さん
私は、自分に足りないものを持ってる方に、めちゃんこ惹かれてしまうんです。
コントロールタワーの管制官、頼子さんのたたずまいというか、雰囲気が素晴らしい。
頭の回転の速さは、もちろん。
頼子さんは背が高いだけじゃなく。
姿勢が良いからかな。
背筋がすっと伸びていて、カッコいいんです。
彼女が放ったセリフも絶妙でした。
「あの格好どうなの?オールニッポン123。タクシー、バイア、エコー、5アウター」
カタカナの部分は、流れるような英語です。
手早くスイッチ切りかえて、航空機に指示を与えたんだと思われます。
「あの格好どうなの?」は、ラフな服装で出勤してきた、同僚に対するご意見ですね。
これ、文字で読むと面白さが伝わらないな。
江口のりこさん、ごめんなさい。
間の取り方というか、言い回しが最高だったんです。
このあと、「コンタクト」ってセリフをおっしゃるんだけど。
もう、どストライクでございました。
まるで実在してるみたい
『ハッピーフライト』の頼子さんも、麻吹美華さんも、江口のりこさんです。
両方とも同じ人が演じてるのに。
頼子さんは、まさに管制官だなぁって思えました。
こんがらがった難問も、サッサッサーって解くような。
勘どころを心得てるような、メリハリの利いた感じが、実に心地よいのです。
彼女の登場シーンは、決して多くありません。
だけど、存在感は抜群でした。
『ハッピーフライト』は、2008年に公開された、日本映画です。
【監督・脚本】矢口史靖
【出演】田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、寺島しのぶ、田畑智子、平岩紙、田中哲司、森岡龍、岸部一徳、肘井美佳、長谷川朝晴、竹井亮介、江口のりこ、小日向文世、竹中直人、柄本明ほか。