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ストリートミュージシャンと野良猫が心を通わせる物語。
心あたたまる映画かな?
そう思って見始めましたら、重苦しい場面の連続です。
ちょっと……見続けるのはシンドイかも。
そう感じたころ登場する、茶トラのボブ。
賢くて、かわいくて。
ほんとに人間の言葉が分かるんじゃないかな?
私まで救われたような気分になりました。
失意のどん底にいたジェームズ
バスキング。恥ずかしながら初耳でした。
路上ライブやパフォーマンスで生計を立てることを、意味する言葉のようですね。
観客たちは楽しんだ分、キッチリお金を支払うのが常識的なマナーなんだそうです。
ロンドンの観光名所、コヴェント・ガーデンでバスキングするジェームズ。
映画の冒頭、ほとんどの人々は、彼の前を素通りするんです。
「見ろよ……この姿……。僕は……最低だ」
こんなふうに自分のことを話すジェームズ。
彼の姿は見るに忍びないほど、やつれ果ててボロボロでした。
ずっとそばにいてくれるボブ
ソーシャルワーカーが、立ち直るきっかけとしてアパートを用意してくれた夜。
彼の部屋に人懐っこい猫が迷い込みます。
ボブとジェームズが出会うシーンは、何度も観たくなるくらい、とても好きな場面です。
カメラのアングルが、猫目線に切り替わったりするところ。
ボブにはこんなふうに見えてるのかなって、なんだかワクワクしてしまう。
あれこれ話しかけるジェームズを、ジ~ッと見てるボブも最高だけど。
寒そうにしてたジェームズの寝顔を見つめるボブが、めっちゃ可愛いんですよ。
実話に基づく、奇跡のような物語。
誰だって人生をやり直せる。
だけど、簡単なワケじゃない。
何度も失敗しながら、セカンドチャンスをつかもうとするジェームズ。
彼を良い方向に導くかのように、片時も離れようとしなかったボブ。
思わず目を覆ってしまいたくなる場面もありますが、何度もボブに助けられる。
心あたたまる奇跡の物語でした。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は
2016年に作られた、イギリス映画です。
【監督】ロジャー・スポティスウッド
【出演】ルーク・トレッダウェイ、ジョアンヌ・フロガット、ルタ・ゲドミンタス、ボブ、ジェームズ・ボーエンほか。
とにかくボブが、とびきりカワイイんです。
絶対、人の言葉が分かってると思うな。
あと、ソーシャルワーカーのヴァル。
彼女の献身的なサポートがなければ、違った結末になってただろうと思います。
原作者のジェームズがチラッと出てくる、書店の場面もお見逃しなく。