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この映画が伝えたいのは、これじゃないとは思うのですが・・・。
あえて目をそらしている年を取ることの恐ろしさを、これでもかと実感させられます。
『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は
2014年に作られた、アメリカ映画です。
監督は、ノア・バームバック。
出演は、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッド、チャールズ・グローディン、アダム・ホロヴィッツ、ブラディ・コルベット、ジェームズ・サイトウほか。
脚本も、ノア・バームバック。
原題は、『WHILE WE’RE YOUNG』です。
ジョシュは、ドキュメンタリー映画の監督です。
ずいぶん前から編集している作品を、納得のいくクオリティだと思えない、彼。
いつまで経っても、完成させることができません。
妻のコーネリアは、映画のプロデューサー。
高名なドキュメンタリー映画監督の、娘でもあります。
仲むつまじい夫婦ですが、彼は義父に、ギクシャクしたものを感じているようでした。
ジョシュは、カルチャースクールの講師も、しています。
とある講義後、聴講生のジェイミーと彼の妻ダービーから、話しかけられますが・・・。
年齢にこだわる姿を見るのはツラい。
ベン・スティラーのコメディ映画?
面白そう!
と思って観たのですが、ジェネレーション・ギャップを描いたコメディは、笑うどころかツラかった・・・。
ジョシュとコーネリアは、40代。
ジェイミーとダービーは、20代です。
たとえば、ジョシュが関節炎と診断される場面がありました。
ジェイミーと同じ事をしただけなのに!
若い人は、ならない症状だろう?
「関節炎は、42才でも44才でも起こります」
診察室で、ヒザ関節の劣化や視力や年齢などなど、先生相手に素直になれないジョシュ。
彼の気持ちも分かりますし、みてられない気分にもなりますし・・・。
いろんな感情がグワッと押し寄せてきて困りました。
ほかにも容赦ないシーンが多くて・・・。
「さすが、ドキュメンタリー監督だな」と、映画の世界や役回りを混同して、訳の分からない感情まで込み上げてくる始末です。
ヒトゴトだと割りきれない、リアルでシビアな作品だと思いました。