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アニメーションで描かれた桃&プリンを食べる場面に、心どころか胃袋まで鷲掴みにされました!
『時をかける少女』は、こんな映画です。
主人公の紺野真琴は、高校2年生。
キュートなからくり時計も印象的な、倉野瀬商友会から程近いところにある家で。
両親と、ケンカしちゃうほど仲のよい妹と、4人で暮らしています。
おおらかで明朗な彼女が、今ハマってるのは友達と3人で野球すること。
この春、転校してきた間宮千昭と、数年来の友人津田功介。そして真琴。
彼らの忘れられない夏を描いた作品です。
ふっくらと、きれいな丸みを帯びた、桃。
桃色っていうワードが、こんなにしっくりくる桃は、今まで見たことないんじゃないかな?
そう感じてしまうくらい、きれいな色をしています。
質感といい大きさといい、ずっしり重そうなところといい・・・。
美味しい桃を選ぶチェックポイントを、幾つも押さえているんです。
桃の旬は6月頃から9月頃まで、と言われていますね。
実際には、赤っぽい色の濃い桃の方が(きれいな桃色してるよりも)美味しいんだそうです。
そう教えてもらっても、『時をかける少女』に登場する桃は、ほんとうに美味しそう。
出荷の最盛期は7月頃、という事で。
今年こそ、美味しい桃をたらふく食べてみたいと思います!
千昭と桃。
真琴が母から「帰りに魔女おばさんとこ持ってって」と、桃を手渡されたのは・・・。
「7月13日はナイスの日」の朝でした。
遅刻ギリギリの登校中。
千昭は、真琴の自転車を見て、こう聞きます。
「カゴのそれ、何?」
前カゴには、ビニール袋いっぱいの、桃。
千昭は、真琴をからかったんじゃなくて。
桃を見たことがなかったからこその、発言だったんじゃないかなあ・・・と深読みして、私は勝手に切なくなるのです。
妹に食べられちゃった、プリン。
映画の冒頭から、バカ妹呼ばわりする真琴。
食べ損ねたプリンに対する熱い思い。
大人げない。けど、分かります!
このあと登場しますが、このプリン。
どうやらモロゾフのプリンのようなんです。
ますます私は、真琴の肩を持ってしまう。
しばらく食べてないけど、あれは美味しい!
バニラの風味と濃厚な味わいが絶妙です。
実を言いますと、プリンはちょっぴりニガテな私。
なのですが、モロゾフのプリンは大好物で、何個でも食べられると思います!
(挑戦させては、もらえませんが・・・。)
『時をかける少女』に登場したプリンが、カスタードプリンなのか、とろ生カスタードプリンなのか、はたまた全く違うのか・・・。
功介とプリン。
真琴が、「わざわざ取っといた」プリンを妹が「食べちゃ」ったと、グチりながら野球する場面。
これは真琴の見た夢なんですね。
ちなみに、プリンの賞味期限である・・・、
7月12日は日本の標準時制定記念日です。
夢に出てくる3人で野球してる時の会話も、勝手に深読みして切なくなってしまいます。
真琴「昨日さぁ。」
功介「あ?」
真琴「プリン、あっ。プリン食べ損ねた。」
千昭「プリンが、どうした?」
功介「また妹に食われたんだろ~。」
このとき。
ピッチャーは真琴で、バッターは千昭。
功介は守備についてますね。
距離感の表現が素晴らしいと思うんです。
まず実際の距離。
正確には分かりませんが、投手と打者、投手と野手。
おそらく、真琴と功介の方が遠いと思うんですよね。
(送球のタイミングだったとは言え)「昨日さぁ」と切り出す真琴に、すかさず相づちを打つ功介。
ここで私は、「おっ、やるな」とニヤニヤしてしまったんですが、その直後。
食べ損ねた=妹が食べちゃった
すぐさま読み取ってくれる、数年来の友達。
この距離感が、たまらない。
大好きで、ちょっぴり切ないシーンです。
『時をかける少女』は
2006年に公開された、日本のアニメーション映画です。
監督は、細田守。
声の出演は、仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、立木文彦、松田洋治ほか。
脚本は、奥寺佐渡子。
キャラクターデザインは、貞本義行。
主題歌は、奥華子の『ガーネット』です。