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敵役の1人、バッキンガム公爵を演じたオーランド・ブルームが、終始ノリノリで楽しそうなんです。
原作や史実や伝説とは別の、アクションシーンも盛りだくさんな、アドベンチャー映画でございます!
『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は、こんな物語です。
時は、17世紀初頭。
フランス王家に忠誠を誓う、4人の活躍を描いています。
主人公は、銃士に憧れる青年と、三銃士。
田舎から出て来たばかりの、正義感の強いヤンチャな若者ダルタニアン。
三銃士のリーダー格で、剣の達人アトス。
豪快で着飾ることが大好きで、怪力の持ち主ポルトス。
オールマイティーで、信心深くて女性関係の派手な、謎めいた人アラミス。
そのほか、たくさんの悪者も登場しますね。
彼らを全くご存じなくても、全然オッケー。
ノープロプレムでございます。
実は、ワタクシ。
この映画を観るまでは、バッキンガム公爵のことを、全く覚えていませんでした。
無邪気な野心家の、イギリス貴族。
バッキンガム公爵はトレンドに敏感です。
オシャレに興味シンシンの、フランス国王がヤキモチ妬いてしまうほど、時流を先読みする能力に長けています。
新兵器の飛行船だって、持ってます。
この飛行船が、すごい。
ダ・ヴィンチによる、最高傑作の設計図をもとにして造られているのです。
17世紀初頭のヨーロッパが舞台なので、移動手段は徒歩か馬(や馬車)。
ドーバー海峡は帆船でしたね。
そんな時代に、大砲や火砲など圧倒的な攻撃力を備えた、最新鋭の飛行船。
こんなの持ってる相手に、敵う訳がありません。
のちのち判明するのですが。
新兵器の飛行船。
当然、彼だけが持ってる訳ではありません。
ですが、それを知らないバッキンガム公爵のハシャギっぷりと来たら。
腹立たしいやら、ほほえましいやら。
なんだか幼い子が、誰も持ってない最高のオモチャを手にしているかのようでした。
三銃士の世界には、たくさんの悪者が登場します。
なかには、どうしてもフランスとイギリスに戦争して欲しい人がいて、あの手この手を尽くすんです。
バッキンガム公爵は、ある意味利用されているのですが・・・。
悪巧みしてるときの顔つきといったら!
ズル賢しこくて卑怯な作戦に、ウッキウキなご様子なのです。
アトスの逆鱗に触れた過去。
いろんな人のさまざまな暗躍により・・・。
バッキンガム公爵とアトスの間には、ドーバー海峡どころかマリアナ海溝も目じゃないくらいの、深くて暗~い隔たりがあるのです。
かつてミレディと手を組んで、アトスに死にたくなるような気分を味わわせただけでなく、残酷な手段で飛行船の設計図を奪いました。
三銃士のリーダー格であるアトスに、目の敵にされている、バッキンガム公爵。
頭脳戦だって、繰り広げちゃいます。
ほとんどミレディの受け売りなので、力の差は歴然なのですが・・・。
それでも、あざやかなナイフさばきで尋問したり。
飛行船からの砲撃に、二挺拳銃で応戦したり。
活き活きと、たとえ追い込まれてても(見様によっては)楽しそうにさえ感じられるんですよね。
元凶でもあることですし・・・。
打倒ミレディで結託すれば、公爵と銃士隊は最強だと思うのですが・・・。
アトスも「恨みはない」と言ってましたし。
残念ながら、ラストシーンを見る限り、できない相談のようですね。
もしも続編が作られるとして、どんでん返しがあったら面白いんだけどなあ。
オーランド・ブルームの魅力。
全く覚えていなかったバッキンガム公爵に、すっかり魅了されてしまった私。
オーランド・ブルームの好演によるところが大きいんだと思います。
映画や舞台演劇など、たくさんの作品で様々な役を演じきる彼。
オーランド・ブルームを一躍有名にしたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』ではないでしょうか。
エルフ族の王子様レゴラスは、優美であり勇敢で、まさしく正義の味方だと思います。
そのあとも、弓を剣に持ちかえて悪者に立ち向かう若者ウィル・ターナーを演じた『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど。
私が勝手に、正義のヒーローだとイメージしてた事もありまして・・・。
バッキンガム公爵をノリノリで演じるオーランド・ブルームは、とても新鮮で魅力的でした。
『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は
2011年に作られた、4か国合作(フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ)映画です。
監督は、ポール・W・S・アンダーソン。
出演は、ローガン・ラーマン、マシュー・マクファディン、レイ・スティーヴンソン、ルーク・エヴァンス、オーランド・ブルーム、ミラ・ジョヴォヴィッチ、クリストフ・ヴァルツ、マッツ・ミケルセン、ジェームズ・コーデンほか。
原作は、フランスの文豪アレクサンドル・デュマ・ペールの『三銃士』です。
これまで何度も、さまざまな媒体で映像化されている『三銃士』。
『王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は、美術も衣装も素敵でした。
ミレディのみならず、ロシュフォールの悪者っぷりも、最高に輝いてましたね。