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初めてお屋敷の外に出た、エドワード。
戸惑いながらも彼は、町の人々との関係を紡いでいくのですが・・・。
『シザーハンズ』は、こんなお話。
エドワードは、両手がハサミの人造人間です。
長い間、町外れのお屋敷に取り残されたかのように、ひっそりと暮らしていました。
あるとき、化粧品の訪問販売をしているペグが、偶然お屋敷を訪れたことから、彼の世界は一変するのですが・・・。
彼女と一緒に、小高い丘の上から、町へと下りたエドワードを主軸に描かれた物語です。
ペグの優しい心遣いに、ジーンとします。
ペグのイメージは、優雅な肝っ玉お母さんという感じでしょうか。
なんだか少々不気味な、お屋敷。
両手首から先がハサミになっている、エドワード。
彼女は怖いと思いながらも、分からなさになんとか向き合いたい、分かりたいと考えてるんじゃないかしら・・・。
エドワードに優しく声をかけて、話を聞きました。
「痛いことはしない」と説明してから、彼の切り傷を手当てします。
ひとりぼっちのエドワードをほっとけなくて、「家にいらっしゃい」と招待しました。
ダイアン・ウィーストが演じるペグは、内面から美しい素敵な女性なのです。
THE BOGGS(ボッグス家)。
ペグのお家の、表札ですね。
アラン・アーキン演じる、一家の主、ビル。
先入観から、「イヤ~な人かな?」と思ってしまったんですが・・・。
理解のある、優しい人でした。よかった。
彼らの息子、ケヴィン。
エドワードに、お兄さん風を吹かせたりもする、ヤンチャなところのある少年です。
私の先入観の根拠は、おそらく第一印象。
ボッグス家の男性陣の、初登場シーンは最初の日の、晩ごはんでした。
初対面のエドワードに、ぼう然とする2人。
ケヴィンは(ペグから注意されても)ジロジロ見るのを止められません。
ビルは、「エド」と呼び掛けます。
ペグから「エドワードと呼んで」と言われても、お構い無しでした。
今なら、私にも分かるような気がします。
(エド、には親しみが込められてますし。)
おそらく彼ら、というか町の人々は、よそ者に脅威を感じたんじゃないでしょうか。
エドワードだから、というだけではなくて。
自分達とは少し違う存在に、警戒したんじゃないのかなあ、とも思うのです。
小さな町で暮らす人々。
みんなそれぞれ違いがあって、いろんな人が暮らしていました。
エドワードよりずっと奇妙な人が、彼のことを悪く言う場面もありました。
さまざまな悪意が見え隠れするシーンも、ありました。
もしかしたら、それこそが人間の本質なのかも知れませんね。
残念なことに私だって、その一員に違いないんだろうと思います。
優しい心を持ち続けることは、簡単なことではないからこそ。
失わないよう気を付けなくっちゃ!頑張らなくっちゃ!とあらためて勇気づけられました。
『シザーハンズ』は
1990年に作られた アメリカ映画です。
監督は、ティム・バートン。
出演は、ジョニー・デップ、ダイアン・ウィースト、アラン・アーキン、ウィノナ・ライダー、ロバート・オリヴェリ、アンソニー・マイケル・ホール、キャシー・ベイカー、ディック・アンソニー・ウィリアムズ、ヴィンセント・プライスほか。
脚本は、キャロライン・トンプソン。
音楽は、ダニー・エルフマンです。
アレン巡査の心配りにも、ジーンとしました。
怖そうにみえて優しい人も、たくさん登場するんです。
みんなの幸せを願いたくなる、切なくて心温まる物語。