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見終わった後、優しい気持ちになれました。
自分に向けられたものじゃなくても・・・。
真心のこもった褒め言葉が、嬉しかったんだと思います。
『恋愛小説家』は
1997年に作られた、アメリカ映画です。
監督は、ジェームズ・L・ブルックス。
出演は、ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア、キューバ・グッディング・ジュニア、シャーリー・ナイト、ジェシー・ジェームズ、スキート・ウールリッチ、ハロルド・ライミスほか。
脚本は、マーク・アンドラスとジェームズ・L・ブルックス監督。
音楽は、ハンス・ジマー。
原題は、『AS GOOD AS IT GETS』です。
ニューヨークで暮らしているメルヴィンは、気難しいところがあります。
毒舌ですし、感情の起伏が激しくて。
どうやら潔癖症のようなのです。
行きつけのダイナーでも、煙たがられていましたが・・・。
序盤は、不愉快きわまりない人。
彼は、終始カリカリして、不機嫌でした。
ご近所の飼い犬にも、ヒドイコトします。
相手を傷つけるような言葉を口にしても、深く反省しているようには見えません。
メルヴィンは、小説家です。
例えるなら、言葉のプロ。
執筆途中の原稿を、音読しながら推敲してるようなシーンがありますが・・・。
情緒豊かで、素敵な文章だと思いました。
どうして周りの人たちに、ヒドイ言葉をぶつけるのでしょう?
物語が進むにつれて、彼の事情も、少しずつ明らかになるのですが・・・。
「生涯で最高のお世辞だわ」
映画の中盤。
メルヴィンは、軽はずみな言葉でキャロルを傷つけます。
彼の言うとおり、深い意味はないのかも知れませんが、観ている私まで気落ちしました。
怒って席を立つキャロルを引き止めたくて。
彼は「本心で思ってる」褒め言葉を、白状するんです。
「You make me wanna be a better man.」
「いい人間になりたくなった」
メルヴィンは、この言葉を口にするのに、とても時間を費やしますし、すごく言いづらそうでした。
だからという訳ではありませんが・・・。
「本心なんだなぁ」と嬉しさが増してしまった私。
「wanna be」は、「want to be」を短くした俗語なので、あまり良い表現ではないんだそうです。
それを考えに含めると、より彼の本音なんだと感じられ、ますます嬉しくなりました。