おいしそうなスイーツが印象的な映画。【島々清しゃ】サーターアンダギーは、仲直りのしるし?なるほど、お祝い事に欠かせませんね。

『島々清しゃ(しまじまかいしゃ)』の中盤、ここぞ!という場面に登場するサーターアンダギー

これまで私が見た中でも、おそらく一番おおきくて、おいしそうで、あぁ食べたい。

今月の毎月25日はプリンの日連動企画は、サーターアンダギーから『島々清しゃ』をレビューしてみたいと思います。

『島々清しゃ』とは?

沖縄の離島に暮らす、9才の女の子が主人公の、観終わったあと優しい気持ちになれる映画です。

慶良間諸島を舞台に、そこで暮らしてる人、そこを訪れた人、そこに帰れない人・・・。
さまざまな悩みごとを抱えながら生きている人々と、島々の清らかで美しい自然と、
これらが見事に調和したとき、自分に向き合う力を与えてくれるような、前向きな気分になれる映画でした。


おばぁのサーターは上等!

小学生の男の子、幸太くんが嬉しそうに言いました。

それもそのはず。
幸太くんのおばぁが作るサーターアンダギーは、とても大きくて、もしかしたら赤ちゃんの顔と同じくらいのサイズかもしれません。

島の外からやって来た祐子はもちろん、うみ島の子どもたちも、瞳をキラキラ輝かせてましたね。

こんがり揚がった、できたてホヤホヤの、おいしそうなことと言ったら!
人数分より2つくらい多いように見えるので、画面に飛び込みたくなります。

島の子どもたち。

主人公の花島うみは、特殊な音感を持っています。
耳が良すぎるため、少しでも音のズレを感じると、頭が割れそうになり、気持ち悪くなってしまうんです。
真夏の暑い日でも、モフモフの耳当てを外すことができません。
それでも、かすかに聴こえてくる異音に「ちんだみ狂ってる!」って叫んでしまうことも。

ちんだみっていうのは、どうやらチューニングのようなんですが。
うみのセリフを借りるなら、
「チューニングって、なんね?
「ちんだみ」はちんだみ。
合わさんと音は悲しむ」。

同じ学校に通う、幸太くんたち吹奏楽部のみんなとも、トラブルが絶えません。

島にやって来た、祐子。

安藤サクラさんが演じる北川祐子は、ヴァイオリニストです。
島で開催されるコンサートのために、やって来ました。
この島で唯一、音楽観賞会ができる場所は、うみたちの通う慶良間小中学校の体育館だけ。
下調べもかねて何度か訪れるうちに、祐子と子どもたちは、心を通わせていくのです。

そもそも、どんな食べ物なの?

サーターアンダギーとは、沖縄の代表的な揚げ菓子のひとつですね。

揚げてる時に割れ目ができて、花が開いたような形になることから、縁起のいい食べ物として、昔からお祝いの行事には必ずと言っていいほど作られているそうです。

沖縄風ドーナツとも呼ばれてるんですって。

『島々清しゃ』での登場シーンは?

たしかに!
ある出来事のあと、祐子と島の子どもたち(うみ・幸太・ゆかり・つよし)5人とも、みんないい笑顔なんです。

観てる私の心まで、澄んだ音が響き渡って、晴れやかな気持ちになりました。
この場面も、直前のシーンも。名場面なので、詳しいことはナイショにしますね。

うみ、祐子、島の子どもたち、そして大人たち。
みんなが少しずつ影響を与えあって、それぞれの悩みごとや問題など、こんがらがった糸がほぐれてくような、そんなひと夏を描いた、すがすがしい気持ちになる物語です。

『島々清しゃ』は

2016年に作られた、日本映画です。
監督は、新藤風。
出演は、伊東蒼、安藤サクラ、金城実、山田真歩、渋川清彦、富沢そら、高石あかり、黒沢風成、角替和枝、でんでん、伊波みどり、金城盛長ほか。

脚本と音楽は、磯田健一郎。
劇中挿入歌は、『G線上のアリア』や『グリーンスリーヴス』、金城実と伊波みどりの『屋嘉節』のほか、さまざまなバージョンの『島々清しゃ』など、盛りだくさんです。


はろこ

新藤風(しんどう かぜ)監督は、2012年に亡くなられた新藤兼人監督の、お孫さんなんですね。
お恥ずかしながら、他の作品をまだ観てないので、観てみたいなあ。