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ゆる~い高校生のまったりトーク&たまに切なくなる姿を描いた青春物語です。
男子高校生が、川辺の階段で、とりとめのない話をする映画『セトウツミ』。
75分の作品ですが、ランダムに第0話からエピローグまでの8話構成になっています。
主な登場人物は、元サッカー部の瀬戸小吉(せと しょうきち)。
塾の時間まで暇つぶししてる内海想(うつみ そう)。
そのほか、お寺の娘樫村さんや、バルーンアーティストバルーンさん。
凶悪な先輩鳴山や、瀬戸の家族も登場しますね。
神妙な面持ち。
この映画、今では大好きなんですが・・・。
実をいえば観る前は、あんまり楽しめないかも・・・と思っていたんです。
ごめんなさい。
男子高校生の日常に「かけ離れすぎてるだろ、私」っていう、先入観がありました。
ところが。
序盤に出てくる神妙な面持ちのクダリが、笑いのツボに入ってしまって、すっかり夢中になりました。
正解は、どんな顔なんでしょうね。
私の思う神妙な面持ちは、う~ん・・・。
なんとも言えない、気まずそうな、真面目そうな顔、でしょうか。
よく分からないので、辞書で調べてみました。
・・・。驚いたことに、ことごとく意味が異なるんですね。
おとなしそうな顔。素直な顔。真剣な顔。不思議そうな顔。真面目な顔・・・。
どれも微妙に違います。
ふむ。
このときの私、神妙な面持ちしてたかも知れません。
シナジー効果。
映画『セトウツミ』は、第1話「セトとウツミ」から始まります。
瀬戸と内海の掛け合いが絶妙すぎて、吹き出してしまったのが、このセリフ。
瀬戸「ほぅ~。相乗効果ってヤツやろ」
内海「あ~、シナジー効果ってヤツな」
瀬戸「・・・」
ちょっと前のシーン、樫村さんがらみで仏教用語の話をしてるものだから。
シナジー効果と言い直す内海が、ホントに可笑しくて吹き出したんですが・・・。
そのあとの、瀬戸の表情が。もう最高です!
これ、カメラワークも絶妙なんでしょうね。
ほんとに好きです、この流れ。
原作は、少年漫画です。
不勉強な私。
映画を観るまで、原作を読んだことがありませんでした。
映画『セトウツミ』は、第1話の高2の5月から始まります。
そして4つ目の第0話で、高1の春の出来事が描かれるんですね。
映画を2回、繰り返してみて、ふと原作はどうなってるのか気になりました。
夜更けでもあったので、出版元である秋田書店の公式サイトを拝見。
第1巻の試し読みができるようですね。
ほう!
おんなじところと違うところ。
どちらも、それぞれの良さがあります。
試し読みだけでなく、続きを読んでみたくなりました。
・・・なるほど。
これが、相乗効果ってやつで、シナジー効果ってやつなんでしょうか。
今までありがとう
このあと、問答無用の暴力で支配しようとする、うっとうしい先輩鳴山が、川辺にやって来ます。
彼と、なんか犯罪のニオイがするおっさんに、ちょっぴりウルッとしてしまう・・・。
んですが。
切ない気持ちを全て吹っ飛ばす、神妙な面持ち。
おかしくて、掛け合いの間が絶妙で。
まったりしてて、シュールで、ちょっぴり切なくなる作品。
『セトウツミ』は
2016年に公開された、日本映画です。
監督は、大森立嗣。
出演は、池松壮亮、菅田将暉、中條あやみ、
成田瑛基、鈴木卓爾、岡山天音、宇野祥平ほか。
原作は、此元和津也の漫画『セトウツミ』。
脚本は、大森立嗣監督。
音楽は、平本正宏です。