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これまでも、幾度となく旋風を巻き起こしてる将棋。
その最高峰である、名人になることを夢みた天才棋士の生きざまを描く『聖の青春』にも、たいへん衝撃を受けました。
『聖の青春』とは?
1986年に、17才でプロデビューした実在の棋士。村山聖九段(追贈)の生涯を描いた、ノンフィクション小説の映画化作品です。
彼の生年月日は、1969年6月15日。
ちなみに、羽生善治竜王の誕生日は、1970年9月27日ですね。
羽生さんがプロ棋士になったのは15才とのことですが、いずれにしてもすさまじい世代。
『聖の青春』は、村山聖はもちろんのこと。
彼と闘った人たちや、彼を支えた人たちが、実在の人物そのままだったり、「あの方をモデルにしたのかな」と思わせる人物として登場します。
その場の情景を目の前で見ているような感覚になってしまいました。
何と言っても、ラストの対局!
まるでご本人そのもののような、鬼気迫るものを感じて、何度も息をのんでしまう。
私は将棋に詳しくありません。
棋譜(きふ)という言葉は聞いたことがあっても、何が何だかさっぱり分からないんですが・・・。
松山ケンイチさんと東出昌大さんが演じる対局シーンは、本物の村山聖VS羽生善治の真剣勝負を見ているようでした。
まさに羽生さん!な東出さん。
羽生竜王は、東出昌大さんに似てるとは思わないんですが・・・
『聖の青春』の東出さんは、お若い頃のご本人にうりふたつでしたね。
東出さんは将棋が好きで、羽生竜王や他のプロ棋士の方も好きなんだそうです。
たくさん調べて研究なさったんでしょうね。
そっくりだったな。
素顔の松山ケンイチさんと、聖の松山ケンイチさん。
対局中の聖が、頭をかきむしるシーンがあるんです。
その場面を観て、ほんとうにドキッとしました。
村山聖さんに見えたんです。
素顔の松山ケンイチさんと村山九段は、全く似てないと思うんです。
ふくよかな体格の聖を演じるために、「同じような体形になって、感じるものをそのまま出すようにした」という、松山ケンイチさん。
歩く姿や仕草など、細かいところまで丁寧に演じておられますが、当然ながら別の人です。
だけど。
ふとした瞬間、ハッとするくらい、まるで生き写しのように重なって見えました。
『聖の青春』は
2016年に公開された、日本映画です。
監督は、森義隆。
出演は、松山ケンイチ、東出昌大、リリー・フランキー、竹下景子、染谷将太、安田顕、柄本時生、北見敏之、筒井道隆ほか。
原作は、大崎善生の『聖の青春』。
脚本は、向井康介。
音楽は、半野喜弘。
主題歌は、秦基博の『終わりのない空』です。