6月18日はおにぎりの日なんだそうですね。
三重県が、毎月18日を米食の日と制定したのが由来だとか。
おにぎりが登場する映画、たくさんありますね。
真っ先に思い浮かんだのは『南極料理人』でした。
圧力鍋で炊いた、熱々のごはん。
中身の具材は、定番から当たりまで。
さながら、おにぎりロシアンルーレット。
リズム良く握られた、絶妙な大きさのおにぎり。
どれも、ほんとに美味しそう。
とっても食べたくなるんです。
節分の日の昼食は、おにぎり&豚汁でした。
2月3日、月曜日。
気温、マイナス41℃。
帰国まで、あと414日。
南極に調理担当として派遣された、西村さん。
8人分の食事を毎日、作ります。
もしも食材が無くっても、気軽に調達できません。
一人あたり1年間におよそ1トン弱と見込んで持ち込んで。
使い切らないようにやりくりするのも、大事なお仕事。
これは大変だ~。
凍ったらダメな食材は、当然アウト。
基本的には、缶詰・乾物・冷凍食品などを駆使して、おいしいごはんをふるまうのです。
定番の、おにぎりの具は?
牛大和煮。
塩鮭。
高菜。
たらこ。
調理台に並んだ定番の具材は、この4種類だったでしょうか。
もっとあったかもしれません。
おにぎりを作るシーンの、前。
画面に映ったのは、調理室の備蓄棚かな?
乾燥わかめやツナ缶やフルーツ缶にまぎれるように、牛肉大和煮やコンビーフの缶詰などがありました。
海産物とか高菜とか、冷凍なのかな?
おにぎりを握る場面が、もう美味しそう。
堺雅人さんのお手並み、それはそれは素晴らしいのです。
この日の、当たりの具は?
北海道産のイクラだと、アナウンスしておられましたね。
きれいなオレンジ色、輝くようなツヤ。
イクラが苦手な私も、食べてみたくなるビジュアルでした。
当たりおにぎりをお食べになる方、あえて名前を伏せますね。
アップになったとある方は、とっても幸せそうな、にっこり笑顔をなさってて。
至福の表情って、こういうお顔を言うんだなぁ。
前菜のような「ワルキューレ」
昼食前、半数以上の隊員は、雪上で作業してました。
突然、スピーカーから鳴り響く、お昼ごはんを知らせる名曲「ワルキューレ」。
作業の手を止め、しばし聞き入る〈妙に格好いい〉5人。
その後、ドームふじ基地めがけて、猛ダッシュ。
観ている私の食欲も、大暴走・待ったなしです。
『南極料理人』とは、どんな映画?
時は、1997年。
第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加した、総勢8人。
特殊な環境で、およそ1年もの間、共同生活を送る隊員の非日常的な日常生活を描いた映画です。
生活の拠点であるドームふじ基地 (DOME FUJI STATION)。
南極大陸の、さらに内陸の山の上に位置してまして。
沿岸部にある昭和基地から、約1,000㎞も遠く離れてるんですね。
ドームふじ基地の標高は、およそ3,800m。
富士山よりも高いんだなぁ。
しかも、平均気温はマイナス54℃。
最低気温じゃなくて、平均!?
ペンギンやアザラシはおろか、ウイルスでさえ生存できない極寒地。
これほどまでに過酷な場所で生活する、8人の観測隊員たちの日々。
さぞかし殺伐としたものでは?
と思いきや。
個性的な皆さんが、仲違いしたり仲直りしたり、次第に家族のようになったり。
観ているうちに、ほっこりまったり心があたたかくなる映画です。
主要なキャストは、こちら。
『南極料理人』は、登場人物の多い映画ですね。
まずは、役名&演じた俳優さんの名前を記してみました。
おもな登場人物(役名:俳優名)
西村淳(にしむら じゅん):堺雅人
本山秀行(もとやま ひでゆき):生瀬勝久
金田(かねだ)ひろし:きたろう
川村(かわむら)やすし:高良健吾
御子柴(みこしば)けん:古舘寛治
西平(にしひら)りょう:黒田大輔
平林(ひらばやし)まさひこ:小浜正寛
福田正志(ふくだ まさし):豊原功補
西村みゆき:西田尚美
西村友花(にしむら ゆか):小野花梨
KDDインマルサットオペレーターの清水さん:小出早織
海上保安庁主計科のスズキジロウ:宇梶剛士
巡視船艇の船長:嶋田久作
観測隊員8名の、担当&通称。
西村淳
調理担当/西村さん・西村くん(*1)
海上保安庁から派遣
本山秀行
雪氷担当/本(モト)さん
極地研究所から派遣の雪氷学者
金田ヒロシ
気象担当/タイチョー
気象庁から派遣の気象学者
川村ヤスシ
雪氷サポート/兄(ニイ)やん
大学院から派遣
御子柴ケン
車両担当/主任(シュニン)
自動車メーカーから派遣
西平リョウ
通信担当/盆(ボン)
通信社から派遣
平林マサヒコ
大気担当/平(ヒラ)さん
極地研究所から派遣の大気学者
福田正志
医療担当/ドクター
北海道の私立病院から派遣
(*1)主人公の西村淳には、通称がありません。
おにぎりを皆さん夢中で頬張ります。おいしくないワケがない。
一心不乱に食事する6人と、あっけにとられたような顔してる西村さん。
誰もおしゃべりしていないのに、実ににぎやかでしたね。
おにぎりを食べ、豚汁をすする音が奏でるハーモニー。
どれほど美味しいお料理なのか。
観ているだけでも、このうえない幸福を味わえる映画だと思います。
『南極料理人』の、スタッフ・製作年など。
【監督・脚本】沖田修一
【撮影】芦澤明子
【照明】豊見山明長
【美術】安宅紀史
【装飾】寺尾淳
【衣装】小林身和子
【フードスタイリスト】飯島奈美、榑谷孝子。
【フードスタイリスト助手】板井うみ
【原作】西村淳
「面白南極料理人」(新潮文庫、春風社刊)
「面白南極料理人 笑う食卓」(新潮文庫刊)
【主題歌】ユニコーン『サラウンド』
作詞・作曲:奥田民生
【特別協力】情報・システム研究機構 国立極地研究所
【製作年・国】2009年、日本。
【出演】堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、西田尚美、古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛、小野花梨、小出早織、宇梶剛士、嶋田久作、豊原功補ほか。