本ページはプロモーションが含まれています
いい映画を観たあとで。
「あれ?よく考えると、それってどうなの?」なんて感じること、ありませんか?
『フィールド・オブ・ドリームス』は
1989年に作られた、アメリカ映画です。
監督は、フィル・アルデン・ロビンソン。
出演は、ケヴィン・コスナー、エイミー・マディガン、ギャビー・ホフマン、レイ・リオッタ、ジェームズ・アール・ジョーンズほか。
ウィリアム・パトリック・キンセラの『シューレス・ジョー』を、監督のフィル・アルデン・ロビンソンが脚色しました。
音楽は、ジェームズ・ホーナーです。
36才のレイ・キンセラは、家族と野球を愛する男。
アイオワの片田舎にある自分たちの農場では、今日もたくさんのトウモロコシの葉が、風に揺られています。
ある日の夕暮れ、レイは畑の真ん中で、ある声を耳にするのですが・・・。
あの「声」を聞くまで、バカはやらない私だった。
回想シーンで、レイが呟いた言葉です。
コドモの頃、初めてこの映画を観た私は、それはもう気分爽快でした。
広いトウモロコシ畑を、野球場にするなんて!
とてもワクワクしたのです。
映像美も、数ある魅力のひとつ。
トウモロコシ畑は、清爽な景色でした。
そして、照明の光で明るく、輝くような野球場は、圧倒されるほど明媚です。
「とんでもない代物を造った」と、レイが言いました。
「気に入ったわ」と、妻のアニーが答えます。
「いい野球場だわ」と。
思慮分別というものは、時には支障を来すのかも知れません。
あのトウモロコシ畑が、もしも自分のものだったとして、収穫前につぶせたでしょうか?
もしも身内の誰かが、
「いやぁ、声が聞こえたからさ。ずいぶん考えたし、自分でもバカげてるとは思うけど、畑をつぶして野球場を造ることにしたよ」なんて言ったら?
コドモの頃なら「いいね!」と、即答したかも知れません。
けれども、そこそこオトナになった今。
残念だけど、断固としてNO!ですね。
百歩ゆずって、「収穫が終わったら、また話し合おうよ」で精一杯だと思うんです。
だって、収入は大幅減。
その上、ローン抱えてるのに、野球場の維持費も負担することになりますよね?
冷静に考えると、やっぱり厳しい・・・。
「おやじの、二の舞は嫌だ」
「そうならないための、最後のチャンスだ」
レイが、アニーに言いました。
それを聞いて、アニーは答えます。
「本気で造りたいのなら、造るべきだと思うの」と。
エイミー・マディガンの演じるアニーが、最高に素敵なんです。